(2019/9/20)

shopping

とうとう来月10月から消費税が10%になります。連日ニュースで報道されていますので知らない人はいないと思います。増税によって誰に影響が出てくるかというと「全員」です。ニュースを見ているとなんだか店内で食事するか持ち帰りにするかの話が多くてファストフード店だけ(そこに行く人だけ)が気にするべきものという印象もありますが、そんなことはなくて、主婦も学生もサラリーマンもフリーランスも会社経営者も影響があります。
また、増税に伴い色々なことが同時に始まります。軽減税率やキャッシュレス決済のポイント還元が始まります。ただ、人によっては気にしなくていい部分もありますので「自分」は何に気をつけなければならないのか、ということをしっかりと理解しておくことが重要になるでしょう。そこで今回はタイプ別にポイントをまとめてみました。まずは消費者です。

☑レストランでの食事のときに店内で食べるよりテイクアウトの方が安いものはテイクアウトする
→テイクアウトには軽減税率が適用されるので、テイクアウトを選択したほうが安くなる可能性が高いです。店内でもテイクアウトでもどっちでもいい場合にはテイクアウトして安く買い物しましょう。なお、「安くなる可能性が高い」というのは店によってどう対応するかは異なるからです。複雑なことをしたくない店は店内で食べてもテイクアウトしても同じ金額とすることもあるでしょう。
なお、食料品に関する軽減税率の細かいルールは気にしなくていいと思います。税率は気にしないで安いものを選ぶ、でいいです。このことはテイクアウトが可能なレストラン以外のスーパーマーケットとかでも同じです。例えば、しょうゆは8%でみりんは10%ですが、消費者としてはいちいち覚えておく必要はないでしょう(みりんの代わりにしょうゆは買わないと思いますが…)。

☑新聞は基本的に気にする必要はない
→新聞は軽減税率の対象ですので8%の税率のままです。ただし、家に配達されてくるような定期購読だけです。なのでコンビニで新聞を買う場合には10%です。また、電子版の場合も10%(新聞というよりも情報データの提供という位置づけ)なので、電子版を購読している場合には値上げが行われるでしょう。そうなると、紙の新聞にしたほうがいいのかと思うかもしれませんが、そういうわけでもなさそうです。例えば日本経済新聞については電子版が月額4,200円で10月以降は4,277円、紙の新聞が月額4,900円(8%のままなので値上げはないと思われます)ですので、軽減税率が適用される紙の新聞の方が高いことになります。それはともかく、新聞については読みたい新聞を読みたい形式(紙かデータか)で選んでいいでしょう。節税対策などは特にありません。

☑キャッシュレス決済によるポイント還元を検討する
増税と同時にキャッシュレス決済をすることでポイント還元が受けられる制度も同時にスタートします。詳しくは下記の記事を確認してください。

https://www.dayonetax.com/blog_jp/cashless_payment_tax_hike/
この制度には期限がありますが、場合によっては増税後に買い物をしたほうが安く買い物できるものもあるので、「増税前に急いで買い溜めしないと」と思って9月にたくさん買い物をしてしまうと逆に損する可能性もあるので注意しましょう。

☑108円のものが必ず110円になるわけではない
100円ショップは現在108円のものが10月から110円になるでしょうが、スーパーや家電量販店などの店も同様に2%値上げを行うとは限りません。100円ショップはいつ行っても100円ですしセールもない(はず)ですが、他の店はそうではないからです。何が言いたいかというと、10月以降に買い物をする=増税後なので損をする、というわけではないということです。損することもあれば得することもあります。店は商売をしているので、自分の商品をいくらで売るかということを日々考えています。品薄の人気商品であれば値上げをしたり、売れない商品は値下げをしたりもします。増税後は「概ね」値上げされるでしょうが、全てではないことは覚えておいた方がいいと思います。

まとめ
消費者が気をつけたいポイントは考えてみれば自然に出来ることです。お得に買い物をするということを意識していればいいだけの話です。個人的に(お得度の)インパクトが大きいのはキャッシュレス決済ポイントかと思いますので、今のところ現金のみを使用している方は積極的に検討した方がいいでしょう。また、増税増税と毎日ニュースで報道されているとなんだか焦りが生じる気持ちもあるかもしれませんが、あまり踊らされないように気をつけましょう。

(プレミアム付商品券については、その対象が限られることもあり、省略しました。興味があれば下記のリンクを確認してください。)
https://www.gov-online.go.jp/cam/shouhizei/shouhinken/